まず断っておくと、私自身が AI 活用の情報発信をしています。
だから、この記事はある種、微妙な立場からのものです。
それでも書くのは、業界全体が信頼されるためには、
そろそろ「稼ぐ系」情報商材の実態を、冷静に整理する時期だと感じているからです。
X や YouTube でよく見るあの投稿の正体
「Fable 5 で LP を作ったら、月 100 万円稼げるようになりました。やり方は有料 note で公開しています」
「AI 活用で完全在宅、副業月 30 万。テンプレをまとめた講座、期間限定 3 万円で販売中」
投稿主のプロフィールは大抵こんな感じです。
– フォロワー数千〜数万
– アイコンは笑顔の写真、または AI 生成イラスト
– 自己紹介に “月◯万” の実績数字
一見、成功事例に見えます。
けれど、業界を 2 年観察してきて分かったことがあります。
稼いでいる系発信者の売上構造 8 割の正体
観察した結果、こういう構造が見えました。
“稼いでいる系” の発信者の売上構造の 8 割以上は、
AI で作った成果物 ではなく、
AI で稼ぐ方法を教えるコンテンツ から来ています。
つまり、「Fable 5 で LP を作って稼いでいる人」が、
実際に稼いでいるのは、
「Fable 5 で LP を作る方法を教える講座」の売上、というケースが多い。
これは、批判というより、構造の話です。
ノウハウを持っている人が、それを教える側に回るのは、自然な流れです。
ただし、買う側が知っておくべきことがあります。
なぜ買った人が稼げないのか
情報商材を買っても、稼げない人が多い。
その理由は “再現性” の問題です。
売り手が稼げた理由は、”最初にそのポジションに立ったから” が 7 割。
“内容が優れていた” のは、実は 2〜3 割にすぎない。
つまり、”1万フォロワーの信頼” + “先行者利益” + “運” が組み合わさって、売り手は稼げた。
同じノウハウを、後から実践する人は、そのポジションを得られない。
だから、教材通りにやっても、結果が出ない。
これは、”教材の質が悪い” のではなく、”市場が飽和している” 問題です。
では、本当に稼げる人はどうしているか
「じゃあ、AI で稼ぐこと自体が幻想なんですか?」と聞かれます。
答えは、「幻想じゃない。ただし、王道は情報商材の外にある」です。
私の観察では、AI で本当に稼いでいる人は、次の 3 種類のどれかに属します。
1. 既存の仕事に AI を組み込んだ人
副業ではなく、本業を効率化して所得を上げる。
– 営業マンが AI で商談資料を短時間で作り、担当件数を増やす
– デザイナーが AI で下書き段階を任せ、単価は同じで納品数を増やす
– 記者が AI で調査を高速化し、月の記事本数を増やす
派手ではないが、これが一番確実で、6 ヶ月で月 10〜30 万の増収は現実的です。
2. 自分だけが解ける課題を、AI で “形” にした人
自分が業界で 20 年見てきた “違和感” を、Claude Fable 5 で解決するツールを作って公開する。
– 介護現場の記録アプリ
– PTA の運営効率化ツール
– 地方商店街の顧客管理システム
これは、ノウハウのコピーが効かない領域。
だから、後から情報商材で参入されない。
3. 発信を “業務可視化” 目的でやっている人
こういう人は、フォロワー数が多くない。
でも、直接依頼が入ってくる。
“この人に頼めば、うちの課題が解ける” と分かるからです。
情報商材を買う前に、自分に問いたい3つ
もし、”AI で稼ぐ系” の教材を買うか迷っている人がいたら、先にこの3つを問うてほしい。
1. その教材の内容、”自分の業務” に置き換えたらどれが該当するか説明できるか?
抽象的なノウハウを、自分の業界・仕事に翻訳できるか。
できないなら、買っても実行に落とせない。
2. その教材、”半年後” にも通用する内容か?
AI 業界は半年で状況が激変する。
今日のベストプラクティスが、来年には陳腐化する。
“タイムリー” を売りにしている教材ほど、賞味期限が短い。
3. 売り手は、その方法で本当に稼いだのか、それとも “その方法を教えて” 稼いだのか?
プロフィールと、実際の売上構造を分けて見る。
判断がつかないなら、”買わない” が正解です。
情報商材を売っている側の人へ
批判にも受け取れる内容を書いてしまい、申し訳ないです。
でも、業界全体が信頼されるためには、
“実践で稼いだノウハウ” と “教材売上” を、はっきり分けて発信する時期が来ていると感じています。
その方が、長く続くビジネスになります。
“あの人は、実際に AI を使いこなしていて、教えるのがついで” という信頼、
それが、本当の意味での差別化です。
まとめ: 手順書ではなく、自分の業務を根本から変える用途に
AI 時代の副業・独立を考えている人へ。
情報商材は、”参考” にはなります。
でも、それを “手順書” として使うと、8 割の人が挫折します。
代わりに、こういう順番で始めることをお勧めします。
1. 自分の仕事の中で、”時間を溶かしている作業” を1つ挙げる
2. それを Claude に相談して、AI で効率化する仕組みを組む
3. その仕組みで浮いた時間を、”次の商品” の開発に使う
4. 半年後、”自分の業務” が変わっている状態を目指す
これは地味ですが、確実です。
そして、Fable 5 のような上位モデルの真価は、
“手順書” ではなく、”自分の業務を根本から変える” 用途で発揮されます。
情報商材を買う前に、まず自分の Claude を開いて、
“私の仕事の中で、AI に任せられるのはどこですか” と、聞いてみてください。
そこから始めた人が、6 ヶ月後に、
情報商材を売る側に “騙されない” 側の人間になっています。


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