今日9月21日は敬老の日です。しかも今年は、19日の土曜から23日の秋分の日まで5連休。祖父母を誘ってどこかへ、と考えている家庭も多いと思います。
ただ、三世代の外出はなかなか難しい。歩く速さも、疲れ方も、行きたい場所も全部ちがう。以前、祖母を紅葉狩りに誘って、道中ずっと「大丈夫、大丈夫」と言っていたのに、帰りの車で完全にぐったりしていたことがありました。あのとき私は、聞き方を間違えていたのだと思います。今日はその反省を含めて7つ。

1. 敬老の日は、村の小さな行事から始まった
敬老の日のもとになったのは、戦後まもない1947年、兵庫県のある村で始まった「としよりの日」だとされています。お年寄りの知恵を借りて村づくりをしようという趣旨でした。
それが全国に広がり、1966年に国民の祝日「敬老の日」に。2003年からはハッピーマンデー制度で9月の第3月曜に移り、もとの日付だった9月15日は「老人の日」として残っています。祝日になる前は、村の行事だった。そう聞くと、少し身近に感じます。
2. 予定は「1日ひとつ」に絞る
三世代の外出でいちばんよくある失敗が、詰め込みすぎです。午前に公園、昼にレストラン、午後に買い物、夕方に祭り。一人なら回れる行程でも、全員では崩れます。
おすすめは、メインをひとつだけ決めて、あとは全部おまけにすること。「今日はお昼ごはんがメイン」と決めれば、それ以外ができなくても失敗になりません。予定が少ないほど、その日の満足度は上がる。三世代に関しては、これはほぼ法則です。
3. 休憩を、予定として先に書き込む
「疲れたら休もう」は機能しません。年配の方は遠慮して言い出しませんし、子どもは疲れる前に走り回ってから急に止まります。
だから、30〜40分ごとに座る場所を、あらかじめ決めておく。ベンチのある公園、喫茶店、ショッピングモールの休憩スペース。「あそこで一回座ろう」と最初に宣言しておくと、誰も我慢しなくて済みます。休憩は権利ではなく予定にしておく。これがいちばんの工夫かもしれません。
4. トイレの位置が、その日の行動範囲を決める
これは実感として強くあるのですが、年配の方や小さな子どもと一緒のとき、行動範囲を決めているのは体力ではなくトイレです。トイレが遠いと分かった瞬間、その先へ行く気がなくなります。
だから、出かける前に目的地周辺のトイレを地図で確認しておく。とくに多目的トイレ(手すりや広さがあるもの)の場所が分かっていると、選べる行き先が一気に増えます。「あそこにあるから大丈夫」と言えるだけで、本人の気持ちもずいぶん違います。
5. 段差と階段は、行く前に調べられる
現地に着いてから「エレベーターがない」と分かるのが、いちばん困るパターンです。駅の乗り換え、施設の入口、神社の参道。
駅は公式サイトでバリアフリー経路を確認できますし、施設も多くは案内図を公開しています。神社仏閣は要注意で、本殿まで急な石段、というのは本当によくあります。行き先を決める前に一度調べておくと、当日「ここで待ってる」と言わせずに済みます。
6. 混雑を外すには、朝がいちばん簡単
連休のイベントや観光地は、昼前から一気に混みます。逆に開場直後の1〜2時間は、驚くほど静かです。
早起きは大変ですが、年配の方はもともと朝が早いことが多い。「朝いちで行って、昼には帰る」という組み方は、三世代の外出とかなり相性がいいと思います。混雑を避けられて、暑さも避けられて、午後は家でゆっくりできる。
7. 「大丈夫?」ではなく「そろそろ座ろうか」と言う
冒頭の反省がこれです。「大丈夫?」と聞かれて「しんどい」と答えられる人は、そう多くありません。特に、孫の前ではまず言わない。
だから、こちらから宣言する。「私が疲れたから座りたい」「ちょっとお茶にしよう」。相手に判断させずに、こちらの都合として休憩を提案する。これだけで、その日の後半がまったく変わります。気遣いは、質問ではなく提案の形にしたほうが届く。私はあの紅葉狩り以来、そう思っています。
まとめ:今日できる、いちばん小さな準備
7つ書きましたが、今日これから出かける人に一つだけ選ぶなら、目的地のトイレと休憩場所を地図で見ておくことです。所要3分。
そして現地では、こちらから先に座る。連休はまだ2日残っています。無理をしない日のほうが、たぶん記憶に残ります。
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