2016年4月に発生した熊本地震は、震度7の激しい揺れが立て続けに二度も襲うという、これまでの常識をくつがえす災害でした。
「本震のあとに、まさかもう一度あれ以上の揺れが来るなんて」——多くの方が、そう振り返っています。
あの経験は、私たちに「災害はいつ、どんな形で来るかわからない」ということを、あらためて教えてくれました。
今回は、熊本地震をはじめとする過去の震災の教訓から学ぶ、今日からできる防災の備えを7つご紹介します。特別なことではなく、少しの準備が、いざという時に命を守ってくれます。
1. 「最初の揺れで身を守る」を体に覚えさせる
大きな揺れが来たとき、人は驚いて固まってしまいがちです。
まずは「頭を守り、丈夫な机の下などに隠れる」。この基本動作を、家族で一度シミュレーションしておくだけでも、いざという時の動きが変わります。
熊本地震のように余震が続くケースもあるので、揺れが収まっても油断は禁物です。
2. 家具の固定は「やって当たり前」の備え
地震のケガの多くは、倒れてきた家具や落ちてきた物によるものです。
背の高い棚や冷蔵庫は固定金具で壁に留め、寝室には倒れてくる物を置かない。
ガラスには飛散防止フィルムを貼っておくと安心です。「面倒だな」と後回しにしがちですが、これだけで助かる命があります。
3. 水と食料は「最低3日分、できれば1週間」
大きな災害では、支援物資がすぐに届くとは限りません。
熊本地震でも、道路が寸断されて物流が止まり、水や食料の確保に苦労した地域がありました。
飲料水は1人1日3リットルが目安。レトルト食品や缶詰など、火を使わずに食べられるものを備えておきましょう。
ローリングストック(普段から少し多めに買い、食べた分だけ買い足す)なら、無理なく備蓄できます。
4. 停電・断水に備えたグッズをそろえる
電気・水道・ガスが止まると、日常は一変します。
懐中電灯やランタン、モバイルバッテリー、乾電池、カセットコンロは必ず用意を。
そして意外と見落としがちなのが、断水時のトイレ対策です。携帯トイレや簡易トイレは、あるとないとで衛生面が大きく変わります。多めに備えておくと安心です。
5. 「連絡が取れない」を想定して段取りを決めておく
災害時は電話がつながりにくくなります。
家族が別々の場所にいるときにどう連絡を取り合うか、どこに集合するかを、事前に話し合っておきましょう。
災害用伝言ダイヤル「171」や、SNSでの安否確認の方法も、家族で共有しておくと安心です。
6. 避難場所と避難経路を「実際に歩いて」確認する
いざという時に慌てないために、近所の避難場所を確認しておきましょう。
地図で見るだけでなく、実際に歩いてみることが大切です。夜や雨の日は、思った以上に道が危険に感じられるもの。
ブロック塀や自動販売機など、倒れそうな物のそばは避けるルートを頭に入れておきましょう。
7. 「車中泊」の落とし穴も知っておく
熊本地震では、余震への不安から車中泊を選ぶ人が多くいました。
プライバシーが保てる一方で、長時間同じ姿勢で過ごすことによるエコノミークラス症候群のリスクが問題になりました。
車中泊をする場合は、こまめに体を動かし、水分をしっかり取ること。足を伸ばせる工夫も大切です。
まとめ:備えは「特別なこと」じゃない
防災と聞くと身構えてしまいますが、その多くは、今日から少しずつ始められる小さなことばかりです。
水を一本多く買っておく。家具を一つ固定する。家族と集合場所を決めておく。
その積み重ねが、いざという時に自分と大切な人を守る力になります。
熊本地震で被災された方々に、あらためてお見舞いを申し上げるとともに、あの経験から得た教訓を、私たちひとりひとりが日々の備えに活かしていきたいですね。
合同会社ファービヨンドでは
災害伝言板と防災施設情報の共有ガイドMAP
も作っています。ご活用ください。





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