ジャズ喫茶とタバコ文化~これからの心地よさ~

喫煙所

懐かしき「煙とジャズ」の時代

ジャズ喫茶という言葉から、どんな光景を思い浮かべますか?少し照明を落とした空間に、レコードの深い音色。静かにコーヒーをすすりながら、誰もが音楽に耳を澄ませる。ふわりと立ちのぼるタバコの煙。愛煙家のオアシス。そんな風景が昭和や平成は当たり前でした。

ジャズ喫茶とタバコは切り離せない存在でした。一関市にある日本屈指のジャズ喫茶「ベイシー」(休業中)は、1970年創業、カウント・ベイシーの名を冠し、国内外から愛されてきた老舗です。菅原正二マスターによるこだわりのオーディオ環境は「日本一音の良いJAZZ喫茶」とも称され、渡辺貞夫、日野皓正、タモリとの交流や、ドキュメンタリー公開など、その魅力は多彩に語り継がれています。

新しいジャズ喫茶のかたち

少しずつ時代は変わりました。健康意識の高まりとともに、受動喫煙への配慮も進み、街のカフェやバー、そしてジャズ喫茶にも禁煙化の波が広がりました。

鎌倉・小町通り近くにオープンした「Jazzの泉」は、新しいスタイルのジャズ喫茶として注目を集めています。大きな窓から自然光が差し込む明るい店内には、アート作品やこだわりのレコードが並び、BGMには上質なジャズが流れます。音響にはJBLのスピーカーを導入しつつ、「ジャズを知らない人も、日常の延長で気軽に楽しんでほしい」という店主の想いが詰まった空間です。

このお店は終日全面禁煙。そして、ジャズ喫茶では珍しく、おしゃべりも歓迎。子連れの方やハイキング帰りの観光客も気軽に立ち寄れ、音楽とともにリラックスした時間を楽しめる場所になっています。

今も愛される「喫煙OK」の名店たち

とはいえ、「やっぱり煙のある空間でジャズを聴きたい」という声も、根強く残っています。そんな愛煙家に支持されている名店も、今なお各地で息づいています。

たとえば、東京・新宿の老舗「SWING」は、あの時代の空気を今も大切に守り続けるジャズ喫茶。壁一面のレコード棚と、ほどよく照明を落とした店内では、タバコを片手にゆっくりと音楽に浸る常連客の姿があります。

また、札幌の「JAMAICA」や「BOSSA」も、煙と音の空間が好きなファンにとっての聖地。すすきの駅にほど近いビルの2階にある「BOSSA」は、10代から70代まで、幅広い年齢層の顧客に愛される人気店。夜ともなれば、広々とした店内の60席が一杯になる。老舗の店には、時代の流れを受け入れながらも、煙と酒とジャズが調和した空間を今も提供しています。

禁煙の空間が増える中で、こうした喫煙可の店が残っていることは、文化の多様性としてとても大切なこと。どちらかが正しいのではなく、選択肢があることこそが、音楽を愛する人たちの自由を守る鍵なのかもしれませんね。

 

そんな中、どうしてもタバコを吸いたい、またはタバコは出来たら避けて通りたいという人の為に

喫煙所情報共有マップ

喫煙所シェアマップ

地図上で喫煙所が人目でわかります!

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