【秋祭りはなぜ多いのか7選】春は祈り、秋は感謝…日本の祭りは田んぼの1年でできている

秋祭りはなぜ多いのか 日本の祭りのしくみ7選 雑学コラム

数年前に引っ越した週の夜、どこからか太鼓の音が聞こえてきました。窓を開けて音のほうへ歩いていったら、小さな神社に提灯が並んでいて、子どもが走り回っていた。「この町にも祭りがあったのか」と、そのとき初めて知りました。

9月から11月にかけて、日本各地で祭りが集中します。今日は、秋にこれほど祭りが多い理由を7つに分けて。

広がる田園風景
写真: Unsplash

1. 春は祈り、秋は感謝でできている

日本の祭りのいちばん大きな枠組みは、これです。春祭りはその年の豊作を祈る祭り、秋祭りは無事に収穫できたことに感謝する祭り。

つまり日本の祭りの多くは、稲作のスケジュールに沿って配置されています。春に頼み、秋に礼を言う。1年を通した、神様との長い取引のようなものです。そう考えると、秋祭りが賑やかなのも納得がいきます。結果が出たあとの祭りだからです。

2. その総本山が「新嘗祭」

収穫感謝の祭りの中心にあるのが、11月23日の新嘗祭(にいなめさい)。天皇がその年に収穫された穀物を神々に供え、自らも食する、たいへん古い儀式です。

そしてこの日は、いまは勤労感謝の日という祝日になっています。戦後に名前が変わったのですが、もとをたどれば収穫の感謝祭。働いたことに感謝する日の背後に、稲刈りが立っていると思うと、11月23日の見え方が少し変わります。

3. 「例祭」は、その神社の一番大事な日

神社の祭りには、毎年決まった日に行う例祭(れいさい)というものがあります。その神社にとって年に一度の、最も重要な祭り。

日付は神社ごとに違い、祭神の由緒や、その土地の農作業の区切りに合わせて決められています。だから隣町と日が違う。近所の神社の例祭がいつなのかは、たいてい鳥居のそばの掲示板に貼ってあります。今度通りかかったら見てみてください。

4. 神輿が街を回るのは、神様の視察だから

祭りの日に神輿が地域を巡るのは、神様が神社を出て、氏子の住む土地を回るという考え方に基づいています。神幸祭(しんこうさい)と呼ばれる形式です。

神輿が通る道筋は、その神社が守っている範囲とだいたい重なります。祭りの巡行路は、目に見えない町の境界線を地面に描いているようなもの。神輿がうちの前を通るかどうかで、住民の帰属意識が変わる、というのは冗談のようで本当にある話です。

赤い提灯を持って通りを歩く人々
写真: Unsplash

5. なぜ「宵宮」があるのか

多くの祭りには、本番の前日にあたる宵宮(よいみや)があります。宵祭り、前夜祭とも呼ばれます。

これは、かつて一日が日没から始まると考えられていたことの名残だと説明されます。日が暮れた時点で、もう祭りの日は始まっている。だから前夜から祭りが立ち上がる。提灯に灯が入って、太鼓が鳴り出す時間帯にいちばん高揚するのは、案外そういう古い時間感覚が体に残っているからかもしれません。個人的には、本宮より宵宮のほうが好きです。人が少なくて、空気が濃い。

6. 祭り囃子は、町ごとに違う

笛と太鼓と鉦のリズムは、地域ごと、町内ごとに違います。よその町の囃子を聞くと「なんか違う」と分かるくらいには違う。

そして囃子は楽譜で伝わってきたわけではなく、ほとんどが口伝と練習で受け継がれてきました。夏から秋にかけての夜、公民館で子どもが太鼓を叩いている音が聞こえてきたら、それは本番に向けた練習です。祭りの当日より、あの練習の音のほうが町の日常に近い気がします。

7. そして、担い手が足りない

明るい話ばかりではありません。人口減少と高齢化で、神輿の担ぎ手やだんじりの曳き手が足りない祭りが全国で増えています。中止や規模縮小になった祭りも少なくない。

対応もさまざまです。担ぎ手を一般公募する、複数の町内で合同開催する、山車を車で牽引する、開催を隔年にする。形を変えてでも続けるという選択を、あちこちの地域がしています。祭りは伝統だからそのままだと思われがちですが、実際には昔からずっと形を変えてきました。変わらないのは、続けたいという意志のほうだけなのだと思います。

まとめ:近所の神社の掲示板を見てみる

大きな祭りは調べればすぐ出てきますが、歩いて行ける距離の小さな祭りは、意外と情報が届きません。神社の掲示板と、町内会の回覧板がいまだに最強のメディアです。

この秋、どこかで太鼓の音が聞こえたら、音のするほうへ歩いてみてください。たいして遠くない場所で、たぶん誰かが1年ぶりに神輿を担いでいます。

ファービヨンドのアプリ紹介

近所の神社めぐりも、祭りの日の外出も、地図に置いておくと動きやすくなります。

歴史名所情報共有マップくん

歴史名所情報共有マップくんのアイコンとアプリ画面

神社仏閣から作品の舞台まで、行きたい場所を地図で共有できるアプリ。御朱印的スタンプラリー機能つきで、祭りのある神社めぐりにも。

使い方は3ステップ

  1. 行きたい神社やお寺を検索して地図に並べる
  2. 近い順に並べて、その日のルートを考える
  3. 訪れた場所の情報や注意点を追加する

iOSアプリ / Androidアプリ / Web版

トイレ情報共有マップくん

トイレ情報共有マップくんのアイコンとアプリ画面

近くのトイレを地図で探せる、みんなで育てる投稿型マップ。多目的トイレやオムツ替え台の有無まで分かるので、イベントの日や子ども連れのお出かけでいちばん効きます。

使い方は3ステップ

  1. アプリを開くと、現在地のまわりのトイレが地図に表示されます
  2. ピンをタップして、多目的トイレ・オムツ替え台・利用できる時間を確認
  3. 見つけたトイレは自分でも追加・編集できます。次に困る誰かのために

iOSアプリ / Androidアプリ / Web版

自転車・バイク駐輪場 情報共有MAPくん

自転車・バイク駐輪場 情報共有MAPくんのアイコンとアプリ画面

停める場所を先に決めておくための駐輪場マップ。祭りや花火大会の日は駐輪規制がかかることも多く、事前に候補を持っておくと安心です。

使い方は3ステップ

  1. 目的地のまわりの駐輪場を地図で探す
  2. 料金・時間帯・収容台数を確認
  3. 新しい駐輪場を見つけたら追加する

iOSアプリ / Web版

「情報共有マップくん」は、合同会社ファービヨンドが運営する、みんなで場所の情報を持ち寄る地図アプリのシリーズです。ふだんから使い慣れておくことが、いざという時のいちばんの備えになります。

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