【だんじりと神輿の豆知識7選】4トンが止まらずに直角に曲がる…「やりまわし」と「魂振り」

だんじりと神輿の豆知識7選 やりまわしと魂振り 雑学コラム

今日9月19日は、大阪・岸和田だんじり祭の宵宮です。明日20日が本宮。テレビのニュースで、交差点を猛烈な勢いで曲がっていくあの映像を見たことがある人は多いと思います。

私が初めて現地で見たとき、いちばん驚いたのは音でした。掛け声より先に、地面を伝わってくる地響きが来る。何かとんでもなく重いものが近づいてくる音で、思わず半歩下がりました。今日は、だんじりと神輿の豆知識を7つ。

祭りの衣装を着て通りを進む人々
写真: Unsplash

1. 「やりまわし」は、止まらずに直角に曲げる技

岸和田だんじり祭の代名詞がやりまわし。交差点を、速度を落とさずに直角に曲げるという、字面だけ見ると何かの間違いのような技です。

これを可能にしているのは、前梃子(まえてこ)と後梃子(うしろてこ)という梃子役の呼吸と、綱を曳く数百人の足並み。屋根の上では大工方が舞い、下では車輪の向きを力ずくで変えている。ひとつの交差点に、全部の役割が同時に決まらないと成立しない。だから曲がりきった瞬間に、あれだけの歓声が起きます。

2. だんじりは、だいたい4トンある

だんじり1台の重さはおよそ4トン。乗用車3台分くらいです。それを数百人が綱で曳く。

ここから導かれる結論はひとつで、だんじりは急に止まれません。見物するときに「進行方向に立たない」が鉄則なのは、これが理由です。曲がる瞬間はふくらむこともあります。沿道の指示には必ず従ってください。カメラを構えていると、距離感がおかしくなりがちです。

3. 神輿を揺らすのは、暴れているわけではない

神輿を担いで、わざわざ激しく上下に揺さぶる。あれは盛り上がっているだけに見えて、「魂振り(たまふり)」と呼ばれる意味のある行為だとされています。

揺することで神様の霊威が高まり、その力が土地や人に行き渡る、という考え方です。荒っぽく見える動きに理屈がある、というのは祭りにはよくある話で、たいてい盛り上がりの形式のほうが先にあって、意味があとから語られているという側面もあります。どちらが先でも、担いでいる人が本気なのは変わりません。

4. 「わっしょい」の語源は、はっきりしていない

神輿の掛け声といえば「わっしょい」。語源には諸説あって、「和を背負う」から来たという説、「和一処(わいっしょ)」から転じたという説などが知られていますが、定説と言えるものはありません

掛け声は地域によってもさまざまで、「せいや」「そいや」「えっさ」など。同じ市内でも町ごとに違うことがあります。祭りは全国共通のようでいて、実際は数百メートル単位で方言がある世界です。

そろいの法被を着た人々のグループ
写真: Unsplash

5. 神輿・山車・だんじりは、別のもの

ざっくり整理すると、神輿は神様が乗る乗り物で、担いで運びます。祭りの日に神様が神社から出て、氏子の地域を回るためのものです。

一方、山車やだんじりは、人が乗って囃子を奏でたり飾りを見せたりする車で、車輪がついていて曳きます。呼び名は地域ごとに違い、関東では山車、関西ではだんじり、地域によっては曳山、屋台、山鉾。同じものの名前が違うのではなく、成り立ちも少しずつ違うのがややこしくて面白いところです。

6. 祭りは「氏子」という仕組みで回っている

祭りを実際に動かしているのは、その神社の氏子(うじこ)と呼ばれる地域の人たちです。町内会、青年団、子ども会。祭りの規模は、そのまま地域の人の数と結びつきの強さを映します

近年は担い手不足で、神輿の担ぎ手を一般公募する祭りも増えました。参加してみると分かりますが、これは相当な肉体労働です。翌日、肩に痣ができます。それでも毎年やる人がいるから、祭りは続いている。見物する側としては、そこに敬意を持っておきたいところです。

7. 見に行くときの、実用的な話

最後に現実的なことを。大きな祭りの日は、周辺道路が通行止めになり、駐輪・駐車の規制もかかります。車で行くのは基本的に避けたほうがよく、自転車の場合も停める場所を先に決めておくのが安全です。

そしてトイレ。沿道は人でいっぱいで、コンビニのトイレには行列ができます。公共施設や駅から少し離れた場所を、あらかじめ地図で押さえておくのが結局いちばん早い。見どころの交差点よりも、まずそこを調べてから出かけてください。

まとめ:地響きは、現地でしか届かない

やりまわしの映像は動画でいくらでも見られますが、あの地面から来る音は現地でしか体験できません。テレビで見ていたときは「危ないな」としか思わなかったのに、実際に見ると単純に感動しました。

行くなら、進行方向には立たない。指示に従う。そして早めにトイレへ。この3つだけ守れば、あとは全部楽しい時間です。

ファービヨンドのアプリ紹介

祭りの日は通行規制も駐輪規制もかかります。トイレと停める場所を先に決めておくのが、いちばんの準備です。

トイレ情報共有マップくん

トイレ情報共有マップくんのアイコンとアプリ画面

近くのトイレを地図で探せる、みんなで育てる投稿型マップ。多目的トイレやオムツ替え台の有無まで分かるので、イベントの日や子ども連れのお出かけでいちばん効きます。

使い方は3ステップ

  1. アプリを開くと、現在地のまわりのトイレが地図に表示されます
  2. ピンをタップして、多目的トイレ・オムツ替え台・利用できる時間を確認
  3. 見つけたトイレは自分でも追加・編集できます。次に困る誰かのために

iOSアプリ / Androidアプリ / Web版

自転車・バイク駐輪場 情報共有MAPくん

自転車・バイク駐輪場 情報共有MAPくんのアイコンとアプリ画面

停める場所を先に決めておくための駐輪場マップ。祭りや花火大会の日は駐輪規制がかかることも多く、事前に候補を持っておくと安心です。

使い方は3ステップ

  1. 目的地のまわりの駐輪場を地図で探す
  2. 料金・時間帯・収容台数を確認
  3. 新しい駐輪場を見つけたら追加する

iOSアプリ / Web版

歴史名所情報共有マップくん

歴史名所情報共有マップくんのアイコンとアプリ画面

神社仏閣から作品の舞台まで、行きたい場所を地図で共有できるアプリ。御朱印的スタンプラリー機能つきで、祭りのある神社めぐりにも。

使い方は3ステップ

  1. 行きたい神社やお寺を検索して地図に並べる
  2. 近い順に並べて、その日のルートを考える
  3. 訪れた場所の情報や注意点を追加する

iOSアプリ / Androidアプリ / Web版

「情報共有マップくん」は、合同会社ファービヨンドが運営する、みんなで場所の情報を持ち寄る地図アプリのシリーズです。ふだんから使い慣れておくことが、いざという時のいちばんの備えになります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました