【防災週間スタート】災害用伝言ダイヤル171を家族で練習する7ステップ

災害用伝言ダイヤル171を家族で練習する7ステップ 災害

防災週間が、今日8月30日から始まります。9月5日までの1週間です。ニュースでは避難訓練の映像が流れ、スーパーには防災グッズのコーナーができる。でも正直なところ、毎年なんとなく過ぎていく1週間でもあります。

そこで今年は、ひとつだけやってみませんか。災害用伝言ダイヤル「171」を、家族で30秒ずつ吹き込んでみる。所要時間は全部で5分ほど。しかもこの期間は、無料で体験できます。

緑の公衆電話で話している人
写真: Unsplash

先日、実家で171を試したとき、父が「えー、たろうです、えー、無事です、えー」と3回「えー」を挟んで30秒を使い切りました。本人はやりきった顔をしていましたが、伝わった情報は名前だけです。練習しておいてよかった、というのはこういうことです。

1. まず「今日やる」と決めてしまう

171は、災害が起きてから初めて触ると、まず間違いなく手が止まります。「録音は1だっけ、2だっけ」「番号は誰のを入れるんだ」。落ち着いているときですら迷うのですから、揺れた直後に迷わないほうが不思議です。

体験利用ができるのは、毎月1日と15日、正月三が日、防災とボランティア週間(1月15日〜21日)、そして今日から始まる防災週間(8月30日9時〜9月5日17時)。次のチャンスは9月1日ですが、せっかくなので今日、家族が揃っているうちに済ませてしまうのがいちばん確実です。

2. かける番号は171。押すのは1か2だけ

手順はとてもシンプルです。171にかけると音声ガイダンスが流れるので、録音したいときは1、再生したいときは2を押す。あとは案内にしたがって、自宅などの電話番号を市外局番から入力するだけ。

録音できるのは1件あたり30秒。実際に吹き込んでみると、30秒は思ったより長く、そして思ったより短い。「あー、えーと」で5秒使うと、伝えたいことが入りません。だから練習する価値があります。

3. 「どの電話番号を鍵にするか」を先に決める

171でいちばん混乱するのが、ここです。171は「電話番号ごとの伝言箱」なので、家族全員が同じ番号を使わないと伝言がすれ違います。

おすすめは、自宅の固定電話番号を家族共通の鍵にすること。固定電話がない家庭なら、家族の中でいちばん番号が変わりにくい人の携帯番号を決めておきます。決めたら、その番号を紙に書いて財布に入れておく。スマホが使えない状況を想定する話なので、スマホのメモだけに頼らないのがコツです。

4. 30秒に何を入れるか、文例を決めておく

吹き込む内容は、いつも同じ順番にしておくと、聞くほうも楽です。「名前」「今いる場所」「体の状態」「これからどうするか」の4つ。

たとえば、「たろうです。会社にいます。けがはありません。今夜は会社に泊まって、明日の朝に歩いて帰ります」。これで20秒ほど。余った時間で「そっちはどう」と尋ねるより、自分の次の行動を言い切ったほうが、聞いた家族は動けます。

5. インターネット版の「web171」も一緒に試す

171は電話回線を使いますが、災害時は音声通話がつながりにくく、データ通信のほうが生きていることがよくあります。そこで、インターネット版の災害用伝言板「web171」も同じ日に触っておきます。文字で残せるので、あとから読み返せるのも利点です。

「電話が苦手な家族はweb171、電話のほうが早い家族は171」と役割を分けておくのも手。どちらも体験利用の期間は同じです。

防災グッズと非常持ち出し袋
写真: Unsplash

6. 手段は1本に絞らない

携帯電話各社にも災害用伝言板があり、大きな災害のときに開設されます。SNSのメッセージが唯一通った、という話も毎回聞きます。

大事なのは、連絡手段を1本に頼らないこと。「まず171、ダメならメッセージアプリ、それでもダメならキャリアの伝言板」。この順番を家族で口に出して共有しておくだけで、当日の迷いはかなり減ります。

7. 最後は、電話が使えない前提で集合場所を決める

身も蓋もない話ですが、いちばん強い安否確認は「あらかじめ決めておくこと」です。連絡が取れなくても、行き先が分かっていれば会いに行けます。

決めるのは3つだけ。第一集合場所(近所の公園など)、第二集合場所(学校や避難所)、そして遠方に住む親戚などの「中継役」。被災地の中どうしより、被災地の外を経由したほうが連絡がつくことがあります。冷蔵庫に貼っておくくらいで、ちょうどいい。

まとめ:今日の5分が、いちばん安い備え

防災グッズを買い足すのは、お金も時間もかかります。でも171の練習はタダで、5分で終わって、家族の記憶にちゃんと残ります。

この週末、リビングで順番に受話器を回してみてください。子どもは意外とおもしろがりますし、「30秒って短いね」という会話が生まれた時点で、もう半分は備えたようなものです。

ファービヨンドのアプリ紹介

避難所や防災施設の場所は、平常時に一度見ておくだけで当日の動きが変わります。地図で確かめておきましょう。

災害伝言板と防災施設情報の共有ガイドMAP

災害伝言板と防災施設情報の共有ガイドMAPのアイコンとアプリ画面

避難所などの防災施設を地図で探せて、災害用伝言板も使えるアプリです。使うのは非常時ですが、入れておくのは平常時。

使い方は3ステップ

  1. 平常時に、自宅・職場・学校のまわりの避難所を一度見ておく
  2. 災害時は地図から近くの防災施設を確認
  3. 災害用伝言板で、自分の状況を登録/家族の状況を確認

iOSアプリ / Androidアプリ / Web版

家族安心ノート

家族安心ノートのアイコンとアプリ画面

相続・葬儀・デジタル遺品の準備をまとめてできる情報整理サービス。準備度診断や贈与税試算、家族との共有機能もあります。基本機能は無料。

使い方は3ステップ

  1. まず「準備度診断」で、いまどこまで準備できているかを見る
  2. 基本情報・連絡先・財産・デジタル情報・希望を少しずつ登録
  3. 招待した家族とだけ共有する(デフォルトは非公開)

Web版

トイレ情報共有マップくん

トイレ情報共有マップくんのアイコンとアプリ画面

近くのトイレを地図で探せる、ユーザー投稿型のマップです。多目的トイレやオムツ替え台の有無まで分かるので、小さなお子さん連れや、外出先で困りやすい方に特に使われています。

使い方は3ステップ

  1. アプリを開くと、現在地のまわりのトイレが地図に表示されます
  2. ピンをタップして、多目的トイレ・オムツ替え台・営業時間などを確認
  3. 見つけたトイレは自分でも追加・編集できます。次に困る誰かのために

iOSアプリ / Androidアプリ / Web版

「情報共有マップくん」は、合同会社ファービヨンドが運営する、みんなで場所の情報を持ち寄る地図アプリのシリーズです。ふだんから使い慣れておくことが、いざという時のいちばんの備えになります。

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