コナンの事件はAI時代なら解決できるのか?
「真実はいつもひとつ!」でおなじみの名探偵コナン。
昭和〜平成にかけて実際に起きた未解決事件(例:三億円事件、グリコ森永事件)を題材にしても、コナンなら鮮やかに解決してしまいそうです。
しかし現代社会では、事件のあり方自体が大きく変わっています。
●コナンが活躍できた時代
昭和・平成初期の事件は、物証不足や監視体制の弱さが未解決の大きな原因でした。
三億円事件 → 監視カメラがなく、犯人の足取り不明
グリコ森永事件 → 証拠が紙や声だけで決定打なし
当時の科学捜査 → 指紋・血液型止まり、DNA解析は未発達
つまり、「人間の推理力」が決定的に重要だった時代です。
コナンがいれば、残されたわずかな証拠や心理的トリックを読み解いて解決できたかもしれません。
●令和の事件はどうか?
現代の日本は監視社会化が進み、AIとデータ解析が捜査の中心になっています。
街頭カメラ×顔認証AI → 犯人の移動ルートを自動追跡
DNA鑑定 → 数時間で個人特定
金融・通信データ解析 → 犯人の行動履歴を一瞬で洗い出し
こうした技術によって、「昭和の未解決事件」は現代なら解決できる可能性が高い。
一方で、新たな謎も生まれています。
AI時代の「新しいミステリー」
サイバー犯罪:海外サーバーを経由した攻撃、暗号資産による身代金
ディープフェイク犯罪:顔や声を偽装した「なりすまし」
情報操作:真実よりもフェイクニュースが拡散し、何が事実かわからない
つまり、現代の「謎」は物理的な殺人現場よりも、データ空間の中に潜むのです。
●コナンはAI時代に何をする?
AIが証拠を即座に解析する社会では、
「どのデータを信じるか?」
「AIの出した結論が本当に正しいか?」
「ディープフェイクをどう見破るか?」
…といった部分に人間探偵の出番が残ります。
コナンがもし現代にいたら、
「AIが見抜けない嘘を、人間の直感と論理で解き明かす探偵」
として活躍するのではないでしょうか。
●まとめ
昭和の事件:物証不足 → コナンの推理が決め手になったはず
令和の事件:AIで証拠はすぐ揃う → 逆に「AIを欺く犯罪」が中心に
コナンの役割も「人間だからこそ気づける違和感」を突き止める方向へ
👉 つまり、「真実はいつもひとつ」だが、それを見抜く方法は時代ごとに変わるということです。
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